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中国:酸化チタン産業「中国時代」の幕開け
中国で「酸化チタン産業「中国時代」の幕開け」と題した報道があった。同報道によると、21世紀に入って以来、中国の酸化チタン産業は拡大基調をたどり、中国内の消費量はこの間4倍に拡大、世界的にも酸化チタン産業は「中国時代」に突入し、中国は生産能力と生産量で世界のトップに立ったのみならず、世界最大の消費国となり、技術、品質、輸出などの面でも飛躍を遂げていると報じている。また、以下の3点について中国の酸化チタン産業の動向を報じている。
① 世界シェア
近年、中国の酸化チタン生産量は大きく拡大した。生産能力は2000年時点でわずかに34万t/年であったものが、2011年には243万t/年と、この間で7倍以上になっている。世界のシェアでも6.7%から20%以上に増加、生産量も2000年の29万tが2011年には175.5万tに増加した。特にルチル型の増加量が大きく、2000年の2.7万tから2011年には117.6万tとなり、酸化チタン全体に占める割合も9.41%から67%以上と3分の2に達している。
② 企業規模と産業集中度の向上
2011年末現在、中国の酸化チタン生産企業は、1万t/年以上が40社、5万t/年の中規模企業が8社、10万t/年以上の大企業が3社となっている。2000年当時の70社と比べると、大幅に産業再編が行われた。
③ 輸出量の拡大
中国の酸化チタンは輸入量が輸出量を上回って推移してきたが、2010年6月に至り、輸出入はバランスした。これは大きな品質の改善が達成されたためで、国際市場への輸出は絶えず増加してきた。2011年には輸出量は39.8万tに達し、輸入量の1.74倍となった。この年初めて酸化チタンの純輸出国となった。
