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ニュース・フラッシュ

2012年10月28日 モスクワ 大木雅文

ロシア:Norilsk Nickel、Rusalなどの大手各社が連邦経済発展省と協定に調印

 2012年10月16日付け現地報道によると、Norilsk Nickel、Rusal、Mechel、UAC、INTER RAO-Export、Power Machines、AvtoVAZ、Renovaの各社は連邦経済発展省との協力協定に調印した。
 ベロウソフ経済発展相は、対外経済活動支援に関するロシア大手各社との初の協定に調印した。協定がまず定めているのは、ロシア企業と外国政府機関との協力等において経済発展省が組織・情報・助言面の支援を行うこと、各種の政府間委員会や二国間協議のアジェンダにロシアのプロジェクトを加えることである。
 協定にはビジネス関連の「ロード・マップ」の策定や交渉における経済発展省の支援が盛り込まれている。調印された各協定は、個別プロジェクト支援に関する各社との具体的合意書の意味をもつものとなる。
 例えばNorilsk Nickelとの協定には、同社と外国パートナーとの対外経済関係確立及び発展に向けた措置の準備と実施における協力、同社の活動情報の海外普及が盛り込まれている。また南アの大規模プラチナ鉱床開発プロジェクト実施に対する支援が必要になる。同社のロマン・パノフ海外生産拠点部長は「当社は現在、より詳細な評価を行っている。プロジェクトが大規模なため、投資保険、ロシア開発対外経済銀行(VEB)経由の資金調達手段は当社にとって焦眉の問題となる」としている。
 また、Rusalとは、同社と中国のパートナーとの共同プロジェクト実施に関する協力協定に調印した。同省とRusalが特に緊密な協力を予定しているのは、地域の水力発電を利用した年産能力(見込み)80万tのアルミ製錬所をシベリアに建設するという中国側パートナーとの将来的な共同プロジェクト関連である。

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