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- 金 銅 ベースメタル
ロシア:Norilsk Nickel、コラ採鉱冶金会社の銅カソード生産力増強へ
2012年10月19日付け現地報道によると、コラ採鉱冶金会社(Norilsk Nickel(本社:モスクワ市)の子会社)は製錬プラントの湿式製錬部門の生産力増強計画を作成した。その実施により湿式製錬部門の銅カソード生産量を年間1万4,000 tから1万8,500 tへと拡大することが可能となる。
現在、製錬プラントでは銅カソードを2つの方法で生産している。4工程(溶解、転炉、乾式及び電解精錬)から成る従来の技術は、材料及び燃料消費が大きく、銅損失がある。湿式製錬部門が採用している「焙焼・リーチング・電解採取」技術の方が低コストで効率が良い。
コラ採鉱冶金会社によると、この技術で連続作業を行うと、実質的に燃料が消費されず、ガス回収による硫酸製造率は上がり、銅損失も少ない。湿式製錬部門の生産力増強に向け、設備の追加や既存設備の一部交換も行われる。
プロジェクト実施の暫定スケジュールでは、建設・設置工事及び試運転・調整作業の完了は2014年Q2を予定している。現在、作成した設計文書を審査に付すための準備が行われている。このプロジェクト実施に向けたコラ採鉱冶金会社の投資は1億6,000万ルーブルを超える見込みである。
