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ニュース・フラッシュ

2012年10月29日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:BNDES、Sudeste港開発への融資を承認

 メディア報道によると、ブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)は、MMX社が進めるSudeste港(Superporte Sudeste)の開発資金として、9億レアル(約4.44億US$)の融資を行うことを承認した。同港は、MMX社がMinas Gerais州に保有するSerra Azul鉄鉱石鉱山の積み出し港として使用する計画である。現在、同鉱山の生産能力は8.7百万t/年で、輸出向け鉱石は、CSNがItaguaiに保有する積み出し港(Rio de Janeiro州)より出荷している。MMXは、2014年にかけて29百万t/年まで増産する拡張計画を進めており、2013年Q2からは、Sudeste港から出荷する。同港の当初の設備能力は50百万t/年であるが、将来的には1億t/年まで拡張する計画がある。MMXには、中国・武漢鉄鋼(Wisco)が17%、韓国・SK Networksが15%を出資しているが、最近、同社を保有するEBXグループは、保有株式を29.9%から46.1%に引上げている。 Sudeste港開発計画は、当初、EBXグループのPort X社のプロジェクトとしてスタートしたが、2011年に、MMX社に統合されて進められている。第1期の投資額は24億レアル(約12億US$)であり、BNDESの融資はインフラ投資向け融資の一部で、すでに8.75億レアル(約4.4億US$)が実行されている。BNDESのインフラ投資向け融資は、2011年は187億レアル(約94億US$)、2012年は234億レアル(約117億US$)に達している。

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