ニュース・フラッシュ
2012年11月5日
ロンドン
小嶋吉広
ギニア:Simandou Block 1&2プロジェクトの取得手続きに関し、政府の委員会が適正性を審査
2012年11月2日付メディア報道によれば、現在Valeと英BSG Resources社により建設が進められているSimandou Block 1&2プロジェクトに関し、BSG Resources社が前政権より探鉱権を取得した手続きが不透明であるとして、ギニア政府の腐敗防止委員会がBSG Resources社に対し照会状を送付した模様である。Simandou Block 1&2プロジェクトについては、2008年12月に前暫定軍事政権がRio Tintoより探鉱権を剥奪し、2009年7月にイスラエルのダイヤモンド富豪Beny Steinmets氏が率いるBSG Resources社へ付与された。その後、BSG Resources社はプロジェクトの権益51%をValeに25億US$で売却している。
ギニア政府の腐敗防止委員会による指摘では、BSG Resources社はSimandouプロジェクトの1 block取得に当たり160百万US$しか払っておらず、Valeへの権益売却によって法外な利益を得たとしている。腐敗防止委員会は、前政権での鉱業ライセンス発給手続きの適正性を検証する目的で2011年4月に設立され、英国Blair前首相と米国の投資家であるGeorge Soros氏が顧問に就任している。
