ニュース・フラッシュ
2012年11月6日
モスクワ
大木雅文
ロシア:連邦地下資源利用庁、鉱物採掘量低下を懸念
2012年10月25日付け現地報道によると、連邦地下資源利用庁(Rosnedra)は、地質調査量の減少により埋蔵量再生・補填が十分にできないことによる鉱物採掘量低下の危険性を指摘している。第7回全ロシア地質学者会議で同庁ポポフ長官が言及した。
同長官は「採鉱部門では採掘量低下の脅威が続いている。鉱床の新規発見により補填されるのは主要鉱物採掘量の30~50%にすぎず、埋蔵量増加の残りの分は、操業中の鉱床や過去に発見された鉱床の追加探査、再評価によるものである」としている。
同長官によれば、埋蔵量補填状況は2005年から比較的安定し、炭化水素資源を始めとして埋蔵量の増加が見られる。しかし、地質調査量は依然として不足している。「新たに発見された鉱床は小規模なものがほとんどで、これらの鉱床により採掘基準を長期的に維持することは難しい」と述べた。
10月24日にドンスコイ天然資源環境相は、埋蔵量増加に向け、ライセンス条件に含まれる地質調査量について現在同省が国営企業と協議中であることを明らかにしている。
