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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2012年11月8日 サンティアゴ 縫部保徳

アルゼンチン:Manantial Espejo銀鉱山、輸入制限が原因で生産減

 メディア報道によると、アルゼンチン連邦政府による輸入制限のため、加Pan American Silver社(以下、PAS社)が操業するManantial Espejo銀鉱山(Santa Cruz州)の生産が急減した。PAS社によると、輸入制限によりスペアパーツの調達が滞っているため鉱山機械の維持管理に大きな影響が出ているという。高品位鉱石へのアクセス計画に遅れが出たため、低品位鉱石を採掘せざるを得ず、2012年Q3の銀生産量は前年同期比23%減となった。一方で生産コストは計画の2倍以上となった。しかし、今後は納入が遅れていた部品や機械が届くことから、生産状況は改善していくものとPAS社は見込んでいる。
 また、US$建て利益の国内市場換金義務化により、同社は将来の増産を見据えたManantial Espejo鉱山への再投資を優先させている。
 アルゼンチン連邦政府は外貨流出阻止のため、2011年10月に鉱物資源の輸出外貨を国内で両替することを義務化、また、2012年5月には鉱山会社に国産原材料の購入、国内業者による運送サービス雇用を優先させるよう義務付ける鉱業庁令を施行した。
 Manantial Espejo銀鉱山の2011年生産量は銀117.2 t、金1.6 tである。

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