ニュース・フラッシュ
2012年11月8日
北京
篠田邦彦
中国:山東省にレアアース産業連盟が設立
中国希土ネットによれば、山東省のレアアース産業の成長を一層促進するため、山東レアアース産業連盟が正式に設立された。連盟は、山東省微山湖のレアアース資源を基盤とし、省内のレアアース採掘・製錬・高度加工企業20数社が加盟している。
山東省レアアース産業連盟理事長・山東鵬宇実業株式有限公司総経理の許子勇氏によると、山東省は、国内レアアース資源及び製錬高度加工生産の重要地域である。一般の調査によると、省内にレアアース採掘・製錬分離・高度加工など3種類の活動を行う生産企業が20社ある。産業連盟の設立後、会員企業が情報を共有し、レアアースの原材料・高度加工応用産業と関連ハイテク技術産業が協力し合うプラットフォームを構築し、レアアースに関連する戦略的新興産業を開発する。
山東省地質科学実験研究院による《山東省希土鉱資源利用現状調査成果報告》では、済寧市の微山郗山レアアース鉱山は、省内で唯一の採掘権を取得している鉱区で、全国埋蔵量の8%を占めると書かれている。だが、山東省のレアアース企業の規模は比較的小さく、ハイレベルな応用技術開発も乏しい。また、マクロ経済成長の減速とレアアース川下産業の需要低迷の影響を受け、レアアース価格が2011年20倍急騰した後に大幅に下落し、レアアース生産能力の過剰問題が深刻となった。そのため、産業連盟設立により活気を取り戻すことを望んでいる。
現在、内モンゴル、広東省、福建省では、既にレアアース企業の統合計画案を作成し、省内にある国有大手企業を基盤とし、大規模な企業集団を設置し始めている。
