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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル 鉄鉱石
2012年11月10日 サンティアゴ 縫部保徳

チリ:Capstone Mining社、電力供給問題によりSanto Domingo酸化鉄・銅・金プロジェクトの開発スケジュール遅延

 加Capstone Mining社は2012年11月7日に発表した2012年Q3決算報告の中で、同社がオペレートするSanto Domingo酸化鉄・銅・金プロジェクト(チリ第Ⅲ州)はチリの電力供給状況に合わせ、開発スケジュールを遅らせるとした。
 Capstone Mining社はSanto Domingoプロジェクト開発に向け電力供給に関する入札を行い、最適な提案をした1社に絞っていた。しかし、提案会社の発電プロジェクトは最近のチリ最高裁の判決(筆者注:Castilla石炭火力発電所プロジェクトの環境影響調査やり直しを命じた判決を指すと思われる)による大きな遅れに直面、同社からの提案は取り下げられた。Capstone Mining社は現在のチリ電力市場の状況を考慮すると妥当な価格での電力供給は2017年~2018年まで見込めないとして、2013年Q1としていたBankable FSの完了時期を2014年Q1に見直すとした。これにより、Santo Dominingoプロジェクトの生産開始は最も早くて2017年中頃となるが、同社はチリの電力供給状況に合わせ継続的に見直しを行うとした。
 Santo Domingoプロジェクトの権益比率はCapstone 70%、韓国KORES 30%である。KORESは銅の50%、鉄精鉱の50%の生産物購入権を保有する。

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