ニュース・フラッシュ
2012年11月13日
シドニー
伊藤浩
豪:連邦政府エネルギー白書における原子力発電の位置づけ
2012年11月9日付け地元紙は、先般連邦政府が発表したエネルギー白書の内容のうち原子力発電の記載について取り上げ報道している。地元紙は、同白書が原子力発電は短期的には豪州国内において現在の電力供給源の代わりとはなりえないが、他の二酸化炭素低排出技術を用いた削減効果が上がらなかった場合、排出防止策となりえると記載していることを指摘。また、連邦政府ファーガソン資源エネルギー大臣が「原子力発電はクリーンな発電として確認されている(Proven from of clean power)。豪州において原子力発電は石炭、ガス、再生可能エネルギーによる発電に比べコスト競争力がないことから導入されていなかった。しかし、将来、二酸化炭素排出削減目標が達成できず、クリーンエネルギーによる発電を導入せざるを得ない場合は、原子力発電の導入の可否が議論されることになる。」と発言したことを伝えている。