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ニュース・フラッシュ

2012年11月16日 リマ 岨中真洋

ペルー:鉱業協会、新設のEIA評価機関は閣議評議会管轄とすべきと提案

 2012年11月13日付け地元紙によると、大規模プロジェクトの環境影響評価(EIA)の審査・承認機関「持続的投資環境認証サービス局」(SENACE)の設立法案が国会で審議中であることに関連し、ペルー鉱業石油エネルギー協会(SNMPE)のMartinez会長は、環境関連の法令を整備する環境省が、同省管轄のSENACEを通じてEIA審査を実施し、環境省に属する環境監査評価局(OEFA)により監査を行うという体制は、環境省への権限集中であるとする懸念を明らかにした。
 Martinez会長は、新たな体制は、EIA審査をエネルギー鉱山省が行い、監査を環境省管轄のOEFAが行うという現行の体制と大きく異なるものだとし、権限の分立は必要だとの考えを示したほか、環境省への権限集中は、同省だけの裁量に判断が任される状況を生み、鉱業・エネルギーセクターの活動に悪影響を与える可能性があるとした。その上で、EIAの審査を実施するSENACEは、環境省ではなく、閣僚評議会(PCM)の管轄とすることが一つの解決策であるとの提案を行った。

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