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ニュース・フラッシュ

2012年11月21日 サンティアゴ 縫部保徳

アルゼンチン:氷河保全法をめぐる紛争終わらず

 メディア報道によると、氷河保全法適用をめぐって氷河保護派と鉱業事業者の間で論争が続いている。2012年7月、最高裁判所がBarrick Goldによる氷河保全法の停止申請を却下した後、同法は有効となっているが、同法の核心的な問題である氷河保全法が州政府の権利を侵害するかどうかについて判断が待たれている。下院鉱業委員会では専門家2名を招き説明会が開催された。鉱業州の議員が科学的な根拠を示すことなく鉱業を制限しようとしていると非難するのに対し、環境保護団体は氷河リストの作成が進んでおり、これが完成すれば制限措置は水資源に影響がある範囲に限定されると反論した。
 連邦の氷河保全法は氷河と認定される範囲の鉱業活動を制限する内容が含まれており、鉱物資源は州に属すると定める憲法に違反するとして反発している州がある。

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