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ニュース・フラッシュ

2012年11月24日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:原子力開発政策に変更なし

 メディア報道によると、ブラジル原子力エネルギー協会(ABEN)関係者は、日本の福島事故後、原子力開発に関する悲観論もあったが、ブラジルの原子力開発計画に変更はないと語った。ブラジルの今後10年間の原子力開発に対する投資額は65億US$に上るという。今後2030年までに、原子力発電所4基の建設を進める計画であるが、現在はそのうちのAngra3発電所(Rio de Janeiro州)の建設が進んでいる。Angra3が完成すると、ブラジルの原子力発電能力は、現在の1.99 GWから2016年に3.4 GWに増加する。また、ウラン濃縮施設建設、ウラン鉱山開発、原子力潜水艦建造、その他の放射線利用計画も進める。ブラジルでは、2030年になると水力発電の開発余地がなくなり、火力あるいは原子力発電に頼らざるを得ないという。

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