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ニュース・フラッシュ

2012年11月30日 メキシコ 高木博康

メキシコ:国家自然保護委員会がGrupo Mexico社のCharcas多金属鉱山の鉱区の一部を自然保護地域に指定する提案

 2012年11月23日付け業界紙等によると、国家自然保護委員会(CONAPO)は、サン・ルイス・ポトシ州のWrikita地区19万haを先住民が伝統的な儀式を行っていることを理由に自然保護地域(生物圏保護区)に指定することを提案したが、同地区には、Grupo Mexico社のCharcas多金属鉱山の鉱区の一部70 haが含まれている。この70 haの鉱区は同鉱山にとって特にポテンシャルが高い地域では無いが、指定を受けるとこの鉱区での鉱山開発ができなくなる。
 これに対し、メキシコ鉱山・冶金・地質技師協会とメキシコ地質学会は、貧困に直面する地域における雇用を奪う行為だとして共同で非難声明を発した。メキシコ鉱業協会(CAMIMEX)によれば、同州においては鉱業によって1万2,000人の直接雇用と6万人の間接雇用を生み出している。
 Charcas多金属鉱山の2011年の生産量は、亜鉛 52.7千t、鉛 2.7 t、銅 1.1千tであった。

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