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ブラジル:ブラジル鉄鋼協会、2012年、2013年の鉄鋼需給見通しを発表
メディア報道によると、ブラジル鉄鋼協会(IABr)は、2012年の鉄鋼需給の見通しを発表した。これによると、粗鋼生産量は34.8百万t(対前年比1.1%減)、国内販売量は21.7百万t(1.3%減)、輸出量9.7百万t(同10.9%減)、輸入量は3.8百万t(同0.9%増)、国内消費量は25.3百万t(同1.3%増)となる見込みである。世界経済の後退、5億t規模とみられる世界的な供給過剰、原料コスト上昇の影響を受けているという。ブラジル国内の製鉄所の稼働率は、国内市場の冷え込みと、安価な輸入鋼材の影響を受け72.5%であった。輸出量の低迷は、レアル高も影響した模様である。同協会は、2013年の見通しについて、国内販売量は23.4百万t、消費量は、2008年と同レベルの26.4百万t(2012年の見通しの4.3%増)となるとみている。なお、同協会が2012年7月に発表した粗鋼生産見込みは36百万tであったが、今回の見込みはこれを1.2百万t下方修正したものである。現在、ブラジルの一人当たりの鉄鋼消費量は128 kgとみられている。
