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ニュース・フラッシュ

2012年12月3日 バンクーバー 大北博紀

加:Inmet社、First Quantum社による敵対的買収の申し入れを拒否

 First Quantum社(BC州バンクーバー)は2012年11月25日、Inmet社(ON州トロント)に対し一株当たり70 C$、50%現金、50% First Quantum社株による49億C$の敵対的買収の申し入れを行ったが、Inmet社は2012年11月28日、株主にとって有益ではないとして、この申し入れを拒否した。
 Inmet社は世界でも最大規模の銅鉱山開発プロジェクトと言われるパナマのCobre Panamaプロジェクトの80%の権益を所有している。同プロジェクトは巨大な予測資源量に加え、銅埋蔵量は約320億lb(約15百万t)、金埋蔵量は9百万oz(約280 t)、マインライフは30年と言われている巨大鉱山プロジェクト。
 今回のFirst Quantum社の買収はこのプロジェクトの獲得が目的であるのは明らか。開発が始まったばかりの同プロジェクトに、グラスルーツプロジェクトの経験が豊富で高い開発技術チームを有することで知られるFirst Quantum社は、独自の開発プランを用い、早い時期の開発参入を希望していると見られ、今後さらにオファー額を上げて買収を提示してくると考えられている。

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