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- 鉱種:
- 金 銅 ベースメタル
加:カナダ連邦政府環境審査委員会、BC州Prosperity金・銅プロジェクトの改正された環境影響評価書の重大な欠陥を指摘
2012年11月29日付地元紙等によると、Taseko Mines Limited(本社:バンクーバー)が再提出したBC州Prosperity金・銅プロジェクトの改正された環境影響評価書について、カナダ連邦政府環境審査委員会が重大な欠陥を指摘したと報じている。
環境審査委員会は「Taseko社の評価方法は、いくつかの生態系の要素や重要な指標が含まれておらず、環境への累積的影響に懸念がある。過去や現在、合理的に予見できるプロジェクトや活動を組み合わせた鉱山による影響を知りたい。環境への累積的影響へのプロジェクトの貢献が資源価値、持続可能性や発展に多少の影響があるのは当然のことである。」と述べており、法律によって除外されている累積的影響評価に必要となるいくつかの生態系の要素や重要な指標という条件が適用されると信じていると述べている。
Taseko社は環境審査委員会の決定に対し、失望しており、意見の相違があるとする旨の手紙を速達で返答するとともに、「環境審査委員会が審査の時間稼ぎのために、如何にも細かい事項を挙げたことを残念に思う。2009年に提出した環境影響評価書に対する指摘事項には対処している。追加で環境への累積的影響評価を完了する必要はない。」と述べている。
本プロジェクトはBC州による環境審査の後、2010年1月13日に承認を与えられていたが、連邦政府は2010年11月2日に不承認の決定を行った。不承認の決定を受けてTaseko社は、プロジェクトの見直しに応じており、2010年の連邦政府による環境審査の際に問題となったFish Lakeを含む鉱山周辺の土地の環境保全に3億C$の投資を約束している。
11億C$の投資が予定されているProsperity金・銅鉱山のマインライフは20年。同鉱山による政府歳入の増加額は連邦政府43億C$、BC州政府55億C$と見込まれている。