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ニュース・フラッシュ

2012年12月3日 北京 篠田邦彦

中国:新疆の金属スクラップ再利用に国家資金支援へ

 安泰科によれば、新疆南疆再生資源総合開発工業団地が国家都市鉱山のモデル地域に指定された。
 南疆再生資源総合開発工業団地は、新疆巴州万方物資再生利用有限公司により建設され、主に廃自動車の解体・リサイクル、廃鉄鋼の加工輸送、廃電気電子製品のリサイクル、廃プラスチックのリサイクル回収利用、非鉄金属スクラップ選別・加工などの事業を展開している。
 巴州万方物資再生利用有限公司は、中央政府から1,500万元以上の資金支援を受けていたが、再生資源回収モデル基地の建設事業に対し、更に10.39億元を投入し、南疆再生資源総合開発団地を建設する。建設が完了した後、再生資源処理能力は33.5万tに達する見込み。2015年まで都市鉱山の年間ベースでの回収利用能力は64万t、加工利用率は80%以上に達する見込み。
 都市鉱山とは、廃棄電機設備、通信工具、自動車、家電製品、金属などスクラップ分野の中でリサイクルできる鉄鋼、非鉄金属または貴金属等の資源のことを指している。
 新疆ウィグル自治区商務庁の統計データによると、2011年に自治区内にあるリサイクル企業が150社余り、回収拠点5,200ヵ所、廃棄ゴム、プラスチック、鉄鋼、非鉄金属などの廃棄物資を回収し、回収総量は176万tで、売上額は68億元である。

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