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中国:チタンホワイト産業、重要な転換期に
現地メディアが伝えるところによると、2012年12月1日から広西壮族自治区南寧市で開催されていた2012年全国チタンホワイト産業年会では、チタンホワイト産業で産業調整、技術改造、クリーン生産などが進行中で、重要な転換期にあることが共通して認識されているとのことである。
中国のチタンホワイト産業では、現在、硫酸法が絶対優勢である。だが、硫酸法は汚染物排出や副産排出物も多く環境汚染の懸念が大きい。2011年時点で55社のメーカーの内、54社が硫酸法で製造、環境にとってより有利な塩化法技術は錦州チタン業1社で、全国生産量の2%に及ばない。
国家発展改革委員会は「バナジウム・チタン資源の総合利用と産業発展第12次五カ年計画」で新規能力増加を厳格に抑制しつつ、硫酸法チタンホワイト生産ラインを技術改造しようとしている。というのも国外から塩化法チタンホワイトの製造技術の導入に支障があり、自主開発が迫られているのであるがそれには時間もかかる。「産業構造調整指導目録(2011年版)」でも硫酸法チタンホワイトの設備改造は制限されている。
現在各地で新設が進められているプラント6か所が塩化法ラインである。2015年の予想生産能力は340万tだが、その内30万tが塩化法となると予定であり、徐々にではあるが、着実にクリーン化は進展している。