閉じる

ニュース・フラッシュ

2012年12月5日 サンティアゴ 縫部保徳

チリ:閣僚委員会が第Ⅲ州の発電所プロジェクトを承認、鉱業界は歓迎

 メディア報道によると、2012年12月3日、環境問題に関する閣僚委員会がEndesa社のPunta Alcalde石炭火力発電所建設プロジェクト(チリ第Ⅲ州、計画出力740 MW、投資額14億US$)を承認した。ただし、建設地となるHuasco渓谷の大気を汚染しない条件が付けられた。Endesa社は環境汚染物質排出削減のために、4億US$の追加投資を行うとしている。
 今回の承認についてJoaquín Villarino鉱業協会(Cosejo Minero)会長は現状の高いエネルギーコストや今後の需要増を考えるとチリにとってよいニュースであると評価した。
 Punta Alcalde発電所の建設は2014年に開始、42~44ヶ月の建設期間を経て2018年頃操業開始見込みである。発電所周辺の環境汚染を懸念する地元住民グループは、発電所建設阻止のために訴訟を起こす構えを見せている。

ページトップへ