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- ジルコニウム レアメタル
中国:原発用ジルコニウム材、技術ボトルネックを突破
現地報道によると、陝西省宝鶏市の先進技術産業開発区にある国核チタンジルコニウム業股份公司で、原発用ジルコニウム材の生産が、正式に稼働に向けて最終段階の試験運転となっている。
中国の原発用ジルコニウム産業は1960年代から既に動き初めていたが、品質問題などから生産が停止され、燃料部品に関わるジルコニウム材はすべて輸入されてきた。しかし、原発に不可欠なジルコニウム材料の需要は増加し続け、国家の重要な戦略物資となっている。中国では15基の原発が稼働し、その能力は1,257万kWであり、原発用ジルコニウム材の需要量は年1,000 tに達している。
このような状況下、国家核電力技術公司は中国での原発用ジルコニウム材の国産化について、宝チタン集団有限公司との共同出資により、国核チタンジルコニウム業を設立して推進してきた。国核チタンジルコニウム業の掲げる戦略計画では、近く、年産2,000 tの原発用クラスのスポンジジルコニウム、500 tの原発用ジルコニウム材、500 tの工業用ジルコニウムを生産し、最終的にはその年産能力を4,000 tの原発用クラスのスポンジジルコニウム、1,000 tの原発用ジルコニウム材に増加する予定である。