ニュース・フラッシュ
2012年12月9日
シドニー
伊藤浩
豪:豪州に対するタイ企業の投資動向
2012年12月10日付け地元紙は、タイ国内の投資家が豪州に対し積極的な投資を行う動きがあることを伝えている。報道によればタイ国内のエネルギー関連企業は近隣国への投資の機会を探っており、他方、同国の資源開発会社が高コストにも関わらず豪州への投資を表明したもよう。タイ石油公社のTevin探査・開発チーフ・エグゼクティブによれば、タイの企業はこれまで豪州の複雑な地質、高コスト、厳しい環境規制に挑戦し豪州の状況を十分理解してきている。今後豪州で当企業が生き残ることができれば、どこの国でも活動することができるようになるとコメントしている。他方、地元紙はタイのBanpu社が石炭権益確保において豪州をインドネシア、ラオス、中国に次ぐ重要な国の一つとして考えていると表明したことを伝えており、同社の投資責任者が「豪州のインフラコスト等は高いものの、豪州の坑内掘技術等の鉱山技術を学べることは当社にとって大きな強みになる」とコメントしたことを伝えている。