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ニュース・フラッシュ

2012年12月10日 バンクーバー 大北博紀

加:バンクーバー都市圏の石炭港湾施設拡張計画、周辺住民の不満が拡大

 2012年12月6日付地元紙等によると、バンクーバー都市圏の石炭港湾施設拡張計画に対し、周辺住民の不満が拡大していると報じている。
 バンクーバー都市圏の石炭港湾施設では、米国中西部の石炭をアジアに輸出するため、北アメリカ最大の石炭輸出港へと拡張する計画を有している。一つ目は米ワイオミング州から鉄道移送される火力発電用石炭を船に移転するためのサレーの新港湾施設建設(受容能力4百万t/年~8百万t/年)。二つ目はノースバンクーバーNeptune港の原料炭受容能力の引き上げ(12百万t/年→18百万t/年)。デルタ港と合わせると石炭の輸出能力は49百万t/年~53百万t/年に引き上げられる。
 周辺都市の市長や市議は「ほこりや雨による流出。健康被害。米国石炭生産者が環境論争により困難な状況に陥った米西海岸からの輸出計画を単にバンクーバー都市圏に移そうとしていること。港湾拡張計画が住民や企業不在で行われていること。」等に懸念を示している。世論調査によると約半数が反対している。

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