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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2012年12月10日 ロンドン 小嶋吉広

DRCコンゴ:Gecaminesの虚偽収支報告により、IMFが資金支援を見合わせ

 IMFは現在、DRCコンゴ政府における透明性やアカウンタビリティ確保を条件として資金支援を行っているところであるが、2012年12月4日付けメディア報道によると、国営鉱山会社Gecaminesによる収支報告に瑕疵があるとして、532百万US$の資金支援が見合わされることとなった。問題となった取引は、Gecaminesによって昨年なされたComide Sprl社の株式25%の売却であり、本件売却に際しGecaminesはIMFへの報告義務を怠った。後に、鉱山省の発表によってGecaminesによる株式売却が明らかになったことから、IMFは収支報告義務違反として、今回の措置に踏み切ったものである。今回の措置に関しIMFの現地事務所は、「DRCコンゴ政府にとって鉱業セクターの透明性向上は最大の課題であり、コンディショナリティの考えに則り本措置を実施した」とコメントしている。

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