閉じる

ニュース・フラッシュ

2012年12月17日 北京 篠田邦彦

中国:レアアース採掘権、江西省が半分以上を占める

 安泰科によれば、2012年12月13日、中国国土資源部の公式ウェブサイトが「中国はレアアースなど優位性のある鉱種への保護を絶えず強化し、全国のレアアース採掘権を今後、113件から67件までに減少させる。」と発表した。
 これまで、中国国土資源部が、9月13日に「レアアース探査権リスト」、「レアアース採掘権リスト」を公表し、全国のレアアース探査権は10件、採掘権は113件であった。今回、中国政府はレアアース産業の採掘を規制し、非合法の採掘や乱採掘を取り締まり、総量規制も厳しくし、今後は業界への参入基準を厳しくする方針を示した。
 9月13日に発表した「レアアース採掘権リスト」では、江西省が45件の採掘権を保有し、各省区の中で第1位を占めている。そのうち贛州希土鉱業43件、贛州虔力レアアース新エネルギー1件、万安江タングステンレアアース鉱業1件となっている。江西省の他に、四川省では7件、福建省では5件、広東省では3件、雲南省では2件、内モンゴルでは2件、湖南省・広西省・山東省ではそれぞれ1件である。
 レアアース企業を見ると、五鉱希土江華有限公司は湖南省、広西有色金属集団崇左レアアース開発有限公司は広西、山東微山湖レアアース有限公司は山東省でレアアース採掘権を取得した唯一の企業である。内モンゴルでは2件の採掘権を包頭鉄鋼集団に与えた。福建省では厦門タングステン業集団に5件の採掘権を与えている。

ページトップへ