ニュース・フラッシュ
2012年12月19日
シドニー
栗原政臣
豪:連邦環境大臣、TAS州Tarkine地方の鉱山開発を承認
2012年12月19日付地元紙によると、連邦政府のTony Burke環境大臣はShree Minerals社(本社WA州パース近郊)がTAS州北西部Tarkine地方で進めるNelson Bay River鉄鉱石プロジェクトの開発を承認した。Nelson Bay Riverプロジェクトはこの地域で新規鉱山開発の申請がなされている6プロジェクトのうち最初に認可を取得したことになる。
鉱山の開発にあたりBruke大臣は29の条件を課している。条件には、絶滅危惧種の保護及び鉱山への通勤に関する管理計画の作成が含まれている。Shree Minerals社は開発前にオオメンフクロウ、オオフクロネコ、タスマニアデビル、タスマニアオナガイヌワシの調査をしなくてはならない。また、Shree Minerals社は全ての絶滅危惧種の交通事故死を報告しなくてはならず、予想数を超えた場合には会社は追加補償を支払うか新しい環境プログラムを遂行しなくてはならない。Nelson Bay River鉄鉱石プロジェクトは、資源量1,270万t鉄品位36.1%が計上されている。
主要な環境組織であるTarkine National Coalitionは決定に反対し、鉱業活動に抗議していくとしている。
