ニュース・フラッシュ
2012年12月26日
北京
篠田邦彦
中国:中国国家備蓄局が、レアアースの買上げ備蓄実施か
安泰科によれば、包鋼希土による生産の停止措置は既に3ヵ月目に入り、これまで2ヵ月間、生産停止措置を実施することによって、レアアースの市場価格を若干引き上げ、現在再び減産前の安い価格に低下した。2012年12月25日、市場筋によれば、中国国家物資備蓄局が既にレアアースの買上げ備蓄を実施し始めている模様。
これまでのレアアース買上げ備蓄は、企業による取組で、今回から国による取組にレベルアップしたことになる。これまで、包鋼希土を含む国有企業が新たな買上げ備蓄を実施していた。
情報によると、今回中国国家物資備蓄局の調達量は、ランタン・セリウム1.1万t、プラセオジム・ネオジム4,000 t、ネオジム1,000 t、プラセオジム500 t、ユーロピウム200 t、テルビウム150 t、ジスプロシウム400 t、イットリウム2,500 tで合計19,750 tである。
中国国家物資備蓄局は、将来2,3ヵ月以内に、1 tあたり36万元で包鋼希土、五鉱、中国アルミ、中国有色などの企業から酸化プラセオジム・ネオジウム4,000 tの買い上げ備蓄を行う予定。これは市場価格より1 tあたり4万元~6万元高い。
