閉じる

ニュース・フラッシュ

2012年12月27日 調査部 渡邉美和

中国:海底鉱産資源重点実験室、正式に活動開始

 現地報道によると、2012年12月21日、国土資源部海底鉱産資源重点実験室は広州市に開学技術委員会第一回会議を招集した。これにより、正式に海底鉱産資源重点実験室がその活動を開始した。
 海底鉱産資源実験室は、中国地質調査局の主管である。運営は広州海洋地質調査局に委託され、海底エネルギー鉱産資源の研究、大洋鉱産資源研究、海底環境監測と研究、海洋地質の最前線基礎理論の研究、海洋地質などに関して鉱産資源調査技術や標準化研究などの5つの重点研究分野が定められている。研究所は、研究課題を公開することで科学研究者に共有できる活躍の場を与え、国内外の関連する研究者にも利用できるようにしている。中国工程院の院士である金慶煥や、中国科学院などから、16人の研究者が第一回会議には招聘され、実験室の発展規則や重点研究などについて論議された。
 楊勝雄実験室主任の紹介によれば、実験室は国際的な最前線分野に照準を合わせ、中国としての重大な必要性も鑑み、海底鉱産資源の探査測定研究、海底環境変化研究、先進性・基礎性・戦略性・創造性のある研究を推進し、その成果が影響力を持ち、一流の水準を達成することを目指しているとしている。また、国際的な影響力を兼ね備えた科学技術基地として、また人材育成の場として運営されるとしている。

ページトップへ