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ニュース・フラッシュ

2013年1月1日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:Vale、Ferreira社長、経営戦略を語る

 メディア報道によると、ValeのFerreira社長は、2013年のValeの経営戦略について、安定路線の維持を図ると語った。

・ 今後の経営戦略:コモディティーのスーパーサイクルは終わり、これまでのような高価格が持続することはなく、今後は安定的に推移すると予測。したがって、企業収益も大幅な純益が確保できるわけではないので、ノンコアビジネスからの撤退、コスト削減、新たなパートナー探しを模索する等、安定戦略をとる。人員削減は行わない方針。具体的なノンコアビジネスは、石油・天然ガス、アルミニウム(Norsk Hydro社株式22%)等である。鉄道部門、Rio Coloradoカリウムプロジェクト(アルゼンチン)等について、投資パートナーを探す。なお、ブラジル政府からValeに対する、国内投資の促進を促すような圧力はないという。

・ 鉄鉱石価格: 2013年の鉄鉱石価格について、110~140 US$/tで、2012年より安定的に推移すると予測。

・ コアビジネスへの集中:2013年は総額163億US$の新規投資を計画。大半はSerra Sul(S11D)鉄鉱石プロジェクト(Para州)、Salobo銅鉱山拡張プロジェクト(Para州)の他、Seara州の鉄鋼プロジェクト、バイオディーゼルプロジェクト、石炭プロジェクト(モザンビーク)等のコアビジネスに集中的に投資する。

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