ニュース・フラッシュ
2013年1月11日
シドニー
伊藤浩
豪:QLD州石炭鉱山、2011年洪水の排水に今後3年が必要
2013年1月9日付け地元紙は、QLD州資源協議会(QRC)による見通しとして、2010年から2011年にかけて発生した洪水によって同州の多くの石炭鉱山内に流入した水の排出に今後3年を要するとの予測を伝えている。排水が必要な水量は約5億ℓであり、これはシドニー湾の水量に匹敵。豪州の主要石炭鉱山会社のBHP Billiton、Rio Tinto及びXstrataは流入水を鉱山内のピットから排水するためにこれまで数百万A$以上の費用を支出。他方、QLD州政府はBMA(BHP Billiton三菱アライアンス)の一部炭鉱において、近隣のアイザック川の水量が、ピットから汲み上げた高塩分濃度の排水を希釈するために十分な水量である場合を条件として、排水をアイザック川に排出することを認めているが、これまでアイザック川への排水は川の水量が十分でなかったため行われていない。QRCはより多くの排水を可能とする当該排水許可によって石炭輸出量が1,560万t増加すると見込んでいる。