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ブラジル:Anglo American、Amapa鉄鉱石プロジェクトをZamin Ferrous社に売却する方針
メディア報道によると、Anglo Americanは、Amapa鉄鉱石プロジェクト(Amapa州、Anglo American 70%、Cliffs Natural Resources Inc. 30%)を、Zamin Ferrous社(英)に売却する方針を固めた。Zamin Ferrous社は、ブラジル、ウルグアイを中心に鉄鉱石開発を行っており、Zamapa鉄鉱石鉱山(Amapa州)、Susa鉄鉱石鉱山(Rio Grande do Norte州)を操業している。Anglo Americanは、今後ブラジルのMinas Rio鉄鉱石プロジェクトに集中的に投資するために、Amapaプロジェクトの保有する株式を売却する。Anglo Americanは、売却条件等を公表していないが、売却価格は3億US$程度とも言われている。これにより、Anglo Americanは、Minas Rioプロジェクトに集中投資するが、許認可の遅れ、開発コスト上昇というリスクに晒されている。特に開発コストは、Anglo Americanが2007年に同プロジェクトを買収した当時の見込み額である36億US$を大幅に上回る80億US$を上回る水準まで上昇しており、取得コストの60億US$を加えると、総額140億US$という世界最大クラスとなっている。このためAnglo Americanの経営の足かせとなり、キャロル前社長の進退にも影響を与えたとされる。ブラジルでは、2014年のワールドカップ、2016年のオリンピックに向けた建設ラッシュで、インフラ建設コスト等が大幅に上昇しており、その影響を直接受けたものとみられる。
