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ニュース・フラッシュ

2013年1月14日 リマ 岨中真洋

ペルー:Candente Copper社、住民との合意前にプロジェクト再開

 2013年1月4日~11日付け地元紙によると、Candente Copper社は、地域住民らによる反対が表明されているCañariaco銅プロジェクト(Lambayeque県)におけるボーリグ調査とFSの実施を2012年12月21日に再開したことを明らかにした。同社は、活動再開の根拠として、2012年12月7日に水資源庁(ANA)による水利用許可を取得したことを挙げている。さらに同社は、地域住民との合意形成を目的とした対話協議会の設置を待っている旨表明した。
 これに対してCañaris農民コミュニティの住民らは、政府に対し、1月20日までにCandente Copper社がプロジェクトから撤収しない場合、実力行使による立ち退きを実施すると伝えた。
 Cañariaco銅プロジェクトに関しては、2012年7月に裁判所の指示に基づく住民総会が実施された結果、3年間の探鉱活動を受け入れることが決定されたが、その後2012年9月30日にプロジェクト受け入れの是非を問う住民投票が実施され、投票を行った住民らの95%が反対を表明した経緯がある。
 このような中、政府は対話協議会の形成を発表したものの、Cañaris農民コミュニティはCandente Copper社が実施中の探鉱活動を中止しない限り、協議会には出席しない方針を明らかにしている。

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