ニュース・フラッシュ
2013年1月14日
リマ
岨中真洋
ペルー:エネルギー鉱山省、環境影響評価(EIA)審査期間の短縮に向けた措置を発表
2013年1月14日付け地元紙によると、エネルギー鉱山省のCastro環境総局長は、EIAのより効率的かつ迅速な審査を目的として、この20年来改正されてこなかった鉱業関連法規の見直しに基づいた新たな環境規則の導入、EIA作成に係る実施要綱(TOR)の策定、さらにオンラインEIA審査・承認システムの導入を行うことを明らかにした。
同局長によれば、新環境規則に関してはおよそ30日後に同規則を承認する最高政令が公布される見通しとなっている。一方TORに関しては、全ての鉱業プロジェクトが一律のTORに基づくEIAを提出することで審査の効率化を目指すとし、その作成に別途30日間が必要となる見通しを示した。さらにその後、オンラインのEIA審査・承認システムを導入するとし、2013年の初秋にはこれら3つの新たなシステムが機能するとの見通しを示した。
同局長によれば、プロジェクトの規模やステージによって審査期間は異なっているが、大規模プロジェクトの開発に係るEIA審査の場合、現行法規では最大で250日間の審査期間が定められている。しかしながら、審査そのものの遅れの他に、市民参加や公聴会等のプロセスにおける遅延や、水資源機構(ANA)等の外部機関による評価の遅れ等による影響を受けるケースがあるとし、一連の措置によってより効率的な審査を目指したいとコメントした。
現在、環境総局(DGAAM)で審査中の環境影響評価は、大規模・中規模プロジェクトの開発段階に関するEIAが123件(新規27件)、探鉱段階(EIAsd(環境影響概要評価)及びDIA(環境影響申告書))が40件となっている。
