ニュース・フラッシュ
2013年1月17日
調査部
渡邉美和
中国:「国家が奨励する有毒有害原料(産品)の代替品リスト」公布
工業情報化部、科技部、環境保護部は、2012年12月27日付けで、工信部聯節[2012]620号により「国家が奨励する有毒有害原料(産品)の代替品リスト2012年版」を公布した。これは、「省エネ廃棄物削減の第12次五カ年計画」と「工業のクリーン生産実行の第12次五カ年計画」の実施にあたり、企業が生産の過程でできるかぎり低毒低害そして無毒無害な原料を用い、生産品に含まれる有害有毒物質量を削減する方向に導くものであり、汚染物質を含む生産品を削減するために源流に遡って使用を避けるもの。リスト自体は「奨励」とされていて、使用が禁じられるとか絶対に代替しなければならないという強制力はないと見られるが、今後の原材料使用状況への波及が予想される。
非鉄金属関係でリストアップされているものには自動車や機器の亜鉛メッキについて六価クロムメッキ処理液を三価のクロムメッキ処理液に代替することや、快削黄銅の鉛フリー化、鉛蓄電池生産に当ってカドミウムを含む鉛蓄電池を鉛-カルシウムなどの合金鉛蓄電池に代替することの奨励などが例示されている。