ニュース・フラッシュ
2013年1月21日
バンクーバー
片山弘行
加:オンタリオ州、2013年中に州南部の石炭火力発電所を全廃
オンタリオ州は、2013年1月16日、同州南部の石炭火力発電所を当初予定より1年早めて2013年末までに停止することを発表した。オンタリオ州の洗練された電力網、高い効率性、省エネルギーに向けた努力、多角化したクリーンエネルギー供給の結果、同州南部の最大級の石炭火力発電所であるNanticoke発電所とLambton発電所の早期閉鎖が決定されたとしている。
・ 2003年以降、オンタリオ州は石炭使用を約90%削減
・ オンタリオ州は現在、エネルギーミックスにおいてG8諸国の中で最も石炭火力発電の割合が低い
・ 2014年にオンタリオ州の石炭使用量は全発電量の1%以下となることが予想されており、これは2003年より25%低い
・ 同州は2013年末までに19基の石炭火力発電ユニットのうち17基を停止し、2014年末までには発電ソースとしての石炭の使用を取りやめる世界で最初の場所の一つとなる
・ 現在、オンタリオ州での発電量の80%以上が水力、原子力、その他再生可能エネルギーなどのクリーンエネルギーにより発電されている
・ オンタリオ州での発電部門からの温室効果ガス排出量は、石炭フリーとなることで2000年の41.4 Mtから2020年以降は5 Mtに減少する