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ニュース・フラッシュ

2013年1月22日 シドニー 栗原政臣

豪:ミネラルサンド大手Iluka社、2012年生産量前年比30%減少

 2013年1月17日、ミネラルサンド大手のIluka Resources Limited社(本社:WA州Perth、以下Iluka)は、2012年のミネラルサンド生産量が2011年の116万tから30.5%減少し81万1,800 tになったと発表した。

 ジルコンの生産減は顕著で2011年から42.9%減の343,200 tとなり、ルチルは同21.7%減の220,300 t、人工ルチルは同13.1%減の248,300 tとなった。

 またIluka社は、Jacinth-Ambrosia鉱山のジルコンに富む精鉱のVIC州Hamiltonプラントでの処理を延期した他、クリスマスから年始にかけて主要な操業部分を一時停止しさらなる減産を行った。これにはVirginiaの鉱山及び処理プラント、Hamilton及びNarnguluプラント、さらにEneabba及びTutunup South鉱山の操業も含まれている。

 また、2012年のルチル/人工ルチル/ジルコンの販売量は488,900 tで10億6,980万A$の収益となっており、これは2011年と比較するとそれぞれ52.9%、30.4%の減少となっている。販売量の内訳はジルコン213,800 t、ルチル105,500 t、人工ルチル169,600 tとなっている。他にイルメナイト443,200 tも販売された。

 Iluka社は需要の減少によりWA州Eneabba鉱山を閉鎖するとしており、この結果65名が雇用削減の対象となる。また、SA州、VIC州及び米国の他の鉱山/プラントでも閉鎖及び人員を削減しての操業が行われる予定となっている。

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