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ニュース・フラッシュ

2013年1月22日 サンティアゴ 神谷夏実

チリ:2012年の北部システム(SING)の発電量は前年比5.5%増、発電構成では石炭が大幅に増加

 チリ北部供給システム(SING:Sistema Interconectado del Norte Grande)によると、2012年の発電量は16,756 GWhで、前年比5.45%増、自家消費、送電ロスを除いた顧客向け販売量は13,132 GWhで、前年比3.4%増であった。自家消費量が増えたため、販売量の伸びは低かった。発電構成では、石炭が82%を占め、2010年の48%、2011年の69%から大幅に増加したが、これに反し、天然ガスは2010年の27%、2011年の26%から14%に大幅に減少した。アルゼンチンからの天然ガス供給の制限が始まった直後の2005年当時は、石炭が13%、天然ガスが64%を占めていた。2013年1月現在のSINGの設備能力は4,606.4 MWで、構成は、石炭2,099.7 MW(全体の46%)、天然ガスが2,111.7 MW(46%)、燃料油185.5 MW(4%)、ディーゼル132 MW(2.9%)であった。設備能力から推定すると石炭火力発電所の稼働率は約75%程度まで上昇していると推定される。2012年の最大発電量は、12月に記録した2,169.5 MWhであり、2011年12月の2,161.8 MWhをわずかに更新した。SINGは、チリ北部の第I州から第II州(一部)に電力を供給するシステムで、供給面積は185千km2(全土の24.5%)、人口の6.1%に電力を供給している。電力消費量の約90%が産業用で、鉱業が約80%を占めている。

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