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ニュース・フラッシュ

2013年1月25日 調査部 渡邉美和

中国:電線ケーブル産業、商機続く

 現地メディアは、2013年に入り電線産業を巡る環境は良好で、少なくとも2016年までは商機が続くと見られると以下のように報じた。

 「2012-2016年電線ケーブル産業マクロ投資環境と産業発展動向分析報告」によれば、第12次五カ年計画期間、中国の鉄道建設に伴い、鉄道車両用や通信信号用などに使用される電線ケーブル需要は大きい。予測では、それぞれ、年平均の電線ケーブル長で16~20万km、7~10万kmに達すると見られる。また、地下鉄やLRVやインターシティ電車などの 都市軌道交通での車両用としては2.5~3万kmが、信号用として1.5~2万kmが見込まれている。

 2013年、鉄道部では8,000億元が鉄道建設に投資され、およそ投資額の7~10%が電線ケーブル需要につながると見られている。8,000億元なら800億元が電線ケーブル需要に結び付くと見られるのである。これまでいったん停滞したが、2013年に入り前途は明るく転じた。しかし、これまでの低価格競争体質、品質の標準化への対応不足、自主開発能力の不足、一部先進製品の輸入依存など問題も続いている。

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