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- 金 ベースメタル
キルギス:政府、Andash金鉱床の紛争解決を放棄(投資家の見解)
2013年1月17日付け現地報道によると、キルギス政府はAndash金鉱床の紛争解決を放棄したとの見方をAndash Mining Company(本社:ビシケク市。同鉱床の鉱山建設に従事)が示している。
同社の広報担当ナタリヤ・オルロワ氏は1月15日、「鉱床における住民と当社との紛争は解決していない。政府は2012年夏、鉱山の環境アセスメント実施を要求した。秋にロシアの学者が第三者の立場からアセスメントを実施し、その結果、リスクは許容範囲で環境への影響の観点から開発は可能であることが明らかになった。アセスメントの結果は秋のうちに政府に送られたが、政府からは何の反応も回答もなかった」と述べた。
同氏は「回答待ちの間、鉱床開発プロジェクト及びあらゆる作業が凍結状態にある。この鉱床には既に4,000万US$が投資されている。開発許可が取れれば、鉱山での建設工事は2~3ヵ月以内、実際の開発は1年半以内に開始できる」としている。 また「地元住民との紛争を収めるべく会社として福利厚生を準備したが、Kopuro-Bazar村の住民にはAndashプロジェクトの意義に対する共通の見解がない」と付言した。
2011年6月、キルギス議会は、Andash Mining Companyに付与したAndash 金鉱床開発ライセンス及び許可を取り消すよう政府に勧告した。そのきっかけは、環境破壊を懸念した隣村Kopuro-Bazarの住民から多くの苦情が寄せられたことにある。その後、Andash Mining Companyは、鉱床開発プロジェクトの権益20%を額面1,000 US$(注;20%相当の資産評価額ではなく、政治的判断によるシンボリックな額と考えられる。)で購入するようキルギス政府に提案している。
Kentor Gold(本社:オーストラリア国ブリスベン市)はAndashプロジェクトに既に4,100万US$を投じており、更に9,200万US$を投資する用意がある。Andash鉱床の埋蔵量は金47 tと銅7万t以上である。
