ニュース・フラッシュ
2013年2月1日
ロンドン
北野由佳
グリーンランド:デンマーク政府、グリーンランドにおけるウラン採掘許可の可否を議論
2013年1月30日付の報道によると、デンマーク政府は、グリーンランドにおけるウラン採掘を認めるか否かに関する議論を行っており、採決を取る準備が進められている。グリーンランド自治政府は、天然資源の採掘に関する管轄権を有しているものの、ウランに関しては安全保障及び防衛に関わる資源であるとして、デンマーク政府が自治領を含む領土におけるウラン採掘を禁止している。しかしながら、グリーンランド南部のKvanefjeld鉱床は世界第5位のウラン鉱床であることから、グリーンランドにおけるウラン採掘許可の可否が話し合われている。デンマーク政府におけるグリーンランド代表者であるFlemming Møller Mortensen氏によると、グリーンランド自治政府が(ウランに関する)全ての国際規制及び指令に準拠すると決断した場合には、デンマーク政府はグリーンランドにおけるウラン採掘を許可する可能性があることを示唆した。
