ニュース・フラッシュ
2013年2月1日
シドニー
伊藤浩
豪:QLD州石炭鉱山、坑内水放出プログラムに基づき河川放水を実施
2013年1月30日地元紙は、QLD州内の石炭鉱山が、今般の洪水によって河川水量が増したことにより、2010年から2011年にかけて発生した洪水によって坑内に流入していた水をフィッツロイ川水系に放出したことを伝えている。当該放水はQLD州政府が2012年11月に発表した放水プログラムに従い実施されたもので、これまでは河川の水量が基準値を下回っていたため実施できなかったが、今般の洪水により河川水量が増加したことにより放水が可能となったものである。地元紙は「洪水が鉱山排水のテスト放水の門を開いた」と題して本件を伝えている。QLD州政府のパウエル環境保護大臣は、放水は29日早朝に実施されたと述べるとともに、今般の降雨によってフィッツロイ水系には、放水プログラムに参画しているBMA(BHP三菱アライアンス)の4鉱山が放水を行えるだけの十分な水量が確保されていると述べた。
