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ニュース・フラッシュ

2013年2月4日 モスクワ 大木雅文

ロシア:Rusal、今後5~10年のインド市場進出を見込む

 2013年1月25日付け現地報道によると、Rusal(本社:モスクワ市)は、今後5~10年内のインド市場進出を見込んでいる。同社のウラジスラフ・ソロヴィヨフ第一副CEOが述べた。

 同第一副CEOによると、Rusalは中国市場で躍進する準備もできており、中国はエネルギー消費と環境問題の観点からアルミニウムを輸入し高付加価値製品の生産に集中すべきである。同氏は、中国政府は非効率的なアルミニウム生産企業に対する補助金を打ち切る必要があり、「ハードランディング」の影響はないと見ている。

 Rusalは2012年、中国民間アルミニウム企業の山東信発アルミ発電集団とのアルミニウム生産合弁設立(ロシアでの設立も含む)、さらには第三国におけるボーキサイト及びアルミナのプロジェクト実施の意向を表明した。また、これに先立ちRusalは、中国企業との協力により年産能力約80万tのアルミニウム製錬所をシベリアに建設する計画を発表していた。

 さらに同第一副CEOはプライムのインタビューに対し、Rusalはイルクーツク州における約8億5,000万US$の電極等生産工場建設に向け中国のパートナーを探していると述べた。Rusalと中国輸出入銀行はこのプロジェクトのファイナンスに関する協定を締結している。

 Rusalは主として欧州、北米、東南アジア市場で製品を販売している。同社の2011年のアルミニウム生産高は前年比1%増の412万3,000 tであった。

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