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カザフスタン:Rio Tinto、大規模鉱床の探査へ
2013年2月4日付け現地報道によると、Kazgeology(本社:アスタナ市)と英Rio Tinto(本社:ロンドン市、メルボルン市)は、カザフスタン国内における共同プロジェクト実施で合意した。Rio Tintoが地質調査及び地下資源探査を行うことになる。
発表によると、2013年2月1日、カザフスタン共和国産業新技術省傘下の国営企業KazgeologyとRio Tintoは、Balkhash-Saryshagan及びKargantasエリアにおける探査実施のための合弁企業設立に関する2つの協定に調印した。Kazgeology とRio Tintoの協力は、大規模鉱床、特に斑岩型銅鉱床の発見を目的とする探査プロジェクト実施の一環として行われる。
産業新技術省によると、この調印に先立ち、2012年のナザルバエフ大統領の英国訪問時に同省が地質調査・地下資源探査分野の協力協定に調印している。
同省によると、両社は合弁企業2社の設立を決定し、その事業の資金は、契約地域で対象資源が発見されるまでRio Tintoの投資で賄われる。また、これらの探査プロジェクト実施に際し、Rio Tintoは調査・探査・データ処理・解釈の最新の地質調査技術を使用する義務を負う。さらに技術移転とカザフスタンの専門家の教育も行われる。
イセケシェフ副首相兼産業新技術相によると、これらの共同プロジェクトは地質調査部門が技術革新による発展路線への移行を開始したことを示すものである。同副首相によれば、総じて地質調査部門は大きな課題に直面しており、それらの解決に向け資金の拡大と現行法規の一連の修正が予定されている。産業新技術省によると、政府は近いうちに、2015~2019年の鉱物資源部門発展新計画の策定に着手する。この計画の目的は、最新技術による地下資源深層区域の調査、特に単一産業都市周辺における優先的原料の資源基盤補充問題の解決である。
産業新技術省によれば、現在Kazgeologyは国家予算計画に基づき、カザフスタン南部において2つのプロジェクトの地質調査を実施している。それは、Katutau鉱区における金及び銅の探査、Kendyktas鉱産地域の縮尺20万分の1の地質鉱産地図の作製である。また西カザフスタン州、アクモラ州、カラガンダ州、コスタナイ州でも地質調査が行われている。
