ニュース・フラッシュ
2013年2月13日
サンティアゴ
縫部保徳
チリ:燃料油流出事故で環境監督庁がQuebrada Blanca鉱山の訴追手続き開始を発表
2013年2月13日、チリ環境監督庁(SMA:Superintendencia del Medio Ambiente)は、Quebrada Blanca鉱山(チリ第Ⅰ州)で発生した燃料油漏出事故に関し訴追手続きをとったと発表した。1月7日、Quebrada Blanca鉱山は燃料油流出について自己申告をしていたが、必要条件を満たしていないとしてSMAに却下されていた。SMAは水利総局(DGA)、農牧庁(SAG)、地質鉱業局(SERNAGEOMIN)と共同で査察を行い、流出燃料油は廃水処理プラントから漏出していると結論づけた。油の流出は37 km下流まで広がっており、環境被害が生じていることも確認された。SMAは今回の事故を環境認可の不履行と見なし、環境基準に対する重大違反(infracción grave)に当たるとしている。重大違反が確定すると、環境認可の取り消し、施設閉鎖、または5,000 UTA(約510万US$)までの罰金が科せられる可能性がある。Quebrada Blanca鉱山には、この問題への対処計画提出に10日、申し開きに15日間が与えられる。
Quebrada Blanca鉱山は加Teckが76.5%の権益を保有し、操業を行っており、2012年の銅生産量は62,400 t。
