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ニュース・フラッシュ

2013年2月13日 シドニー 伊藤浩

豪:鉱物資源利用税(MRRT)の税収不足に対する連邦政府のコメント

 2013年2月11日付け地元各紙は、鉱物資源利用税(MRRT)のQ1(2012/7~2012/9)及びQ2(2012/10~2012/12)の税収が予想額より大幅に少なかったことに対する連邦政府のコメントを伝えている。緑の党(グリーンズ)及び無所属会派の議員はMRRT制度の欠陥が明確になったとし、MRRT制度において、州政府に支払ったロイヤルティ額が控除される方式や納税適用除外条件(現行制度では対象鉱物による年間利益が7,500万A$未満は適用除外)を撤廃するとともに税率を改定すべきと主張。これに対し連邦政府財務省は鉱物資源価格の下落、豪ドル高が税収不足の要因であったとし制度の不備ではないことを反論。財務省広報担当官はMRRT制度による税収はまだ始まったばかりであり、Q2はQ1のMRRT税収1,000万A$よりはるかに大きい1.16億A$の税収があったことに留意すべきであるとコメント。ギラード首相は、MRRT制度は利益を基準とした制度であり、よって2012年末の資源価格の低下により税収が低下したものの、当該制度は利益を基準とした制度であるゆえに税収が見込めることを期待して欲しいとコメントしている。

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