ニュース・フラッシュ
2013年2月18日
ロンドン
小嶋吉広
南ア:Medupi発電所の稼働開始が遅延の公算
2013年2月14日付けメディア報道によれば、現在建設中のMedupi石炭火力発電所(Limpopo州)では建設作業員が2013年1月16日よりストライキを行っており、これに伴う工事遅延のため稼働開始は2014年Q1に延期となる可能性が高まった。同発電所は発電能力4,800 MWを有する大規模火力発電所であり(石炭火力発電所としては世界第4位)、南ア国内の電力不足を緩和する電力供給源として期待が高く、当初の稼働開始は2013年12月の予定であった。現在南アでは、フェロクロムやフェロマンガン等合金鉄の生産が電力不足により影響を受けている。国営電力会社Eskomは2018年まで毎年16%の電気料金値上げ既に表明しており、同発電所の稼働開始が遅延することで電力料金がさらに値上げされるおそれがある。同発電所の建設費は100億US$であり、うち世銀が37.5億US$を融資している。
