ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 金 ベースメタル
カザフスタン:国民福祉基金Samruk-Kazyna がKazzincの29%を買収、Glencoreのパートナーに
2013年2月12日付け現地報道によると、国民福祉基金Samruk-Kazynaは2月7日、Kazzinc(本社:ウスチカメノゴルスク市)株式29%を購入したと発表した。これにより同基金は世界最大の原料商社Glencoreのパートナーとなり、カザフスタンの基幹鉱業部門における国家のプレゼンスが拡大した。
Glencoreはコメントを拒否している。以前Glencoreは、カザフスタンの億万長者が支配する非鉄最大手ENRCの株式に関心があるとの噂についてもコメントを拒んだ。
Kazzinc株式を売ったのは、カザフスタンの実業家で元大統領顧問のブラト・ウテムラトフ氏の投資会社Verny Capitalである。
「Kazzincとの取引は終了し、当基金は現在その株式29%を所有している」とSamruk-Kazynaのクアンディク・ビシムバエフ副総裁は2月7日記者団に述べた。 同副総裁は取引金額を明かさなかったが、購入資金は借入金であり、そうせざるを得なかったとしている。
民間投資銀行Halyk Finance のアナリスト、マリヤム・ジュマジル氏がロイターに伝えたところでは、2012年10月にGlencoreがKazzincの株式18.91%に支払った金額に基づき計算すると、国は29%の購入に21億US$を要したと見られる。 ジュマジル氏は「この投資は本質的に戦略的なものである。これより小さいシェアは政府の興味を引かなかっただろう。そしてこれはKazakhmys及びENRCにおける政府持分と同様、非支配株式である」としている。
Kazzincの2012年の亜鉛生産は前年比0.2%増の30万1,237 tであった。
