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ニュース・フラッシュ

2013年2月21日 ハノイ 五十嵐吉昭

ベトナム:商工省が例外的に未加工の鉱物輸出を許可

 2013年2月4日に施行となった鉱物輸出に関する新しい通達(41/2012/TT-BCT)により、ベトナムでは未加工の鉱物輸出は厳しく制限されているが、同通達第6条の規定により、省レベルの人民委員会の承認を得た上で商工省が許可すれば、在庫となって積み上がっている鉱物の輸出が例外的に可能となる。地元紙の報道によれば、中部ゲアン省のある鉱山は在庫となっている鉄鉱石、マンガン鉱石及び燐灰石の輸出許可を1月24日に商工省から得た。また、別の報道によれば、Binh Dinh Minerals社は2月6日に34,000 tのイルメナイト精鉱の輸出を許可された。これらの許可は国内で加工できず輸出も禁止されて積み上がった鉱物の輸出を許可することにより、採掘会社に対して資本を蓄積して更なる加工を促す措置である。ベトナムでは2008年の通達(08/2008/TT-BCT)により輸出が許可されていた22種の鉱物が、新しい通達では10種に減らされ、品質的にも厳しい基準が適用されている。

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