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- 鉱種:
- 金 銅 ベースメタル
チリ:豪PanAust社、Inca de Oro銅-金プロジェクトへの投資決定2014年中頃までに
メディア報道によると、豪PanAust社はCODELCOとのJVであるInca de Oro銅-金プロジェクト(チリ第Ⅲ州)について、2014年中頃までに投資の決定ができると見ている。2012年に完成したFSでは、銅価格を3 US$/lbとすると生産開始後5年以降は十分な利益が出ないとされていた。この利益性の低さと安価な電力確保が難しい状況のため、2012年9月、PanAust社はInca de Oroプロジェクトの開発延期を決定した。しかし、FS完成時には応札者のなかった電力購入の再入札に応札者があり電力確保に目処がつく可能性が出てきたこと、また、Inca de Oro鉱床近傍のCarmen鉱床やArtemisa鉱床と言った衛星鉱床の開発を組み込むことにより当初5年以降の経済性も改善する見込みが出てきているという。PanAust社のGary Stafford最高経営責任者は、チリの電力事情は緩和されてきていると思われるとコメントしている。
Inca de OroプロジェクトはPanAust社 66%、CODELCO 34%のJVで、当初は2013年中頃に建設着手、2014年半ばまでに生産を開始する計画であった。これまでにInca de Oro鉱床の概測及び予測資源量として7.7億t、平均銅品位0.36%、平均金品位0.1 g/t、平均モリブデン品位0.01%が報告されている。
