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ニュース・フラッシュ

2013年3月3日 シドニー 伊藤浩

豪:アフリカに対する中国企業の投資額は豪州への投資額の10倍以上

 2013年2月22日付け地元紙はアフリカに対する中国の関心の高さを、投資額、投資件数等を例に挙げて報じている。地元紙は中国のアフリカへの鉱業投資額は2010年に15億US$であったが、2011年には156億US$に急増しており、アフリカにおける鉱業分野での投資の概ね75%が中国からの投資であることを伝えている。また、同紙は中国のコンサルタントが豪州における新税制導入等の鉱業政策の変化は豪州への投資をさらに高額にするものであり、よって中国の投資者は安価な投資先としてアフリカを選択しているとコメントしたことを伝えている。

 一方、同紙は2011年に中国企業はアフリカの鉱業分野において7つの大規模投資を実施し、最も小さい投資案件でも10億US$以上の規模であったことを伝えている。これら7つの投資案件は中国のアフリカへの鉱業投資額の94%を占めている。他方、同紙はアフリカへの投資とは対照的に2011年の中国企業による豪州への鉱業投資額は13億US$であり、2010年の投資額の70%減となったことを伝えている。中国企業のアフリカへの投資額は豪州への投資額13億US$の10倍以上となっている。

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